事業継続計画書（BCP）を策定し リスクをチャンスに！(2)

東北には先端技術の拠点が多くあります。例えば、経済産業省工業統計（2009年、従業員４人以上の事業所対象）によると、福島県の実力として、情報通信機器の出荷額が全国４位、電子部品は同６位であり、それにかかわる従業員数は１万7000人以上おり、同県製造業で最大の雇用吸収力を持っています。

また、東北６県合計の電子部品出荷額は、2009年で１兆8390億円あり、全国シェアも12.4％を占めています。
製造業全体に占める東北のシェアは、5.5％あります。

素材も同様で、例えば、福島県いわき市にある企業がリチウムイオン電池に使う接着剤でシェア７割を握っています。世界首位を走る先端素材拠点が東北には多くあります。

自動車・同部品を含む輸送用機械の出荷額の伸びをみても、全国では2009年までの20年で12％止まりですが、岩手、宮城、福島の３県では3.3倍に急拡大しています。

今回の大震災の影響で、サプライチェーンは寸断されたために、被災地でなくても多くの大手企業が部品の供給がストップするという想定外の事態になり、生産を中断せざるを得ない状況になりました。

2011年10月31日 | カテゴリー：ひとこと