東日本大震災ではサプライチェーンの寸断が、事業継続の点で被害を大きくしています。
新潟県中越沖地震の際にも自動車業界に与える影響が大きなものでしたが、まず、このことを振り返ってみます。
某自動車部品メーカー(A社)が被災したため、自動車メーカー(B社)への部品の供給が止まりました。
また、当部品メーカーの他の部品を使って自動車のサブアッシーを生産している企業(C社)にも影響があり、この企業からもB社へのサブアッシーの供給が止まりました。
一方、A社の部品を使っておらず、また、震災の影響を受けていないにもかかわらず、他の多くの企業もB社の生産が休止しているため、部品を納品できなくなりました。
つまり、B社の操業開始待ち状態になってしまったわけです。
このように、サプライチェーン全体での事業が停止してしまいました。
今回の大震災時においても、同様にサプライチェーンの連鎖が切れたという事態が生じていますので、これについても次回にお話しします。
2011年11月7日 | カテゴリー:ひとこと
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