「高校2年の女子生徒がダメ野球部のマネージャーを引き受けてしまい、ドラッカーの「マネジメント」を読みながらそれを実践して野球部を立て直す、という青春小説ですが、大変面白いものです。
この本は、ドラッカ―など知らなかった女子マネージャーが「マネジメント」を読むという筋書きですが、もし江戸時代の商人が「マネジメント」を読んだら何と言うでしょうか。おそらく「これは我々が行っていることではないか」と言うでしょう。
例えばドラッカ―は「マネジメント」の中で「人は最大の資産である」といっています。江戸の商人もそう考えていました。
丁稚として少年を雇いいれると、読み書き算盤をはじめとして、社会人として必要なマナーや生活の基本を教えこんでいきました。
単なる知識教育だけでなく全人格的な教育です。 そして丁稚ー手代ー番頭というキャリアパスを示し、その人の生涯を通した育成を行っていきました。
人材育成以外にも江戸の商人には「マネジメント」に先駆けた多くの経営管理を実践していたのでした。
柄澤明久
2010年7月27日 | カテゴリー:ひとこと
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