なぜBCPを策定することが必要なのでしょうか ?
その理由として、次のことが考えられます。
1. お客様や社員の安全の確保のため
災害時には、まず、お客様や社員の安全を守らなければなりません。
ただ、この点については、「安全第一、人命第一」の考えのもとに事前防止策の立案や
緊急避難対策を行ういわゆる防災対策でも対応できます。
2. 会社の存続のため
企業の業務が中断すると顧客が代替となるモノやサービスを求めるため、売り上げや
マーケットシェアの低下に繋がり、そのまま廃業や倒産といった事態に陥りかねません。
BCPの策定は、まさに事業の継続のために必要です。
3. 取引先からの要請や信頼の確保のため
製造業を中心にサプライチェーンで仕事をすることが増加しており、一企業が操業を
停止すると、全体が停止するという事態も発生します。中越地震の際のピストンリングや
東日本大震災時のペットボトルのキャップなどが良い事例です。
これからは特に、取引先からBCPの策定を求められることも大いにありえます。
また、BCPを策定することにより、取引先からの信頼を確保することにもつながります。
4. 災害リスクをチャンスに転換するため
BCPを策定しておくことで、顧客や市場から危機管理能力に優れているとの評価を受け、
災害時には他社製品やサービスの代替可能企業としての企業価値・存在意義を高める
ことにもなり、災害時のリスクをチャンスに変えることが可能となります。
2011年11月29日 | カテゴリー:ひとこと
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