事業継続計画書(BCP)を策定する目的として、以下のことが考えられます。
1. 災害時の影響を許容範囲内に抑え、会社の資産と資源を守り、事業を継続し会社を存続させるため
2. 危機管理能力の向上
3. 企業の価値・競争力の向上
4. 経営課題の可視化
5. ステークホルダーからの信頼性向上
• 米国では、経営上起こりうるリスクを開示しないでおいてリスクが現実のものとして発生すると、
厳しい法的な罰則が適用されます。
• 日本でも徐々にリスク開示が義務づけられつつあります。
• どんなリスクがあり、それらの対策を行っているかを適切に開示するには、当然BIAとビジネス
継続計画が必要になります。
ところで、企業における業務上の一般的な課題として、次のことが挙げられます。
• 各部門のセクト意識が高い
• 相互の業務プロセスが見えづらい
• セクションを超えたコミュニケーションがとりづらい
• 不測事態が生じた際や平時でも情報伝達不備により品質不良の誘因となる可能性が増える
一方、BCP策定がなぜ経営課題の可視化になるかを考えてみます。
BCPを策定する際に業務分析を行い、また組織横断的な議論を行います。これは、平時における
コミュニケーションの活性化や業務プロセスの可視化などの副次効果をもたらします。
つまり、企業の経営課題の可視化及び業務改善につながることになります。
以上を踏まえて、BCPを策定することによる効果を挙げると、以下のことが考えられます。
①部門を超えて業務プロセスが可視化され、業務改善をしやすい状況を作ることができる
②組織横断的な取り組みや議論が必要となり、部門間のコミュニケーションの活性化につながる
③設備・器具の更新計画立案が容易になる
④予算・経営計画立案の際の参考にできる など
2012年2月13日 | カテゴリー:ひとこと
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