事業継続計画書（BCP）を策定しリスクをチャンスに！(15)

BCPを策定する際のポイントについて述べます。5つのポイントがありますが、今日は3つのポイントについて述べることにします。

１．適切な体制の整備

1)    経営層の積極的な関与

• 重要業務・優先的な業務の決定の際に経営判断が必要となる

2)    組織横断的な体制の整備

• 部門を超えた連携・議論が必須

 

２．設備などへのリスク評価

1)    現状評価が第一歩

2)    例えば、地震への脆弱性評価として、地震発生後に正常に機器や情報システムが正常に稼働するか、

また、経営トップや社員は出勤できるかどうかの評価

3)    設備の固定・耐震化などの対策

4)    手作業などでの代替による業務遂行方法を検討

３．社員および代替スタッフの確保

1)    通勤マップの作成

• 重要業務をベースに調査する
• 帰宅困難者と通勤可能者の概略を把握する
• 通勤時間・手段・距離、代替通勤手段の有無を把握する

2)    スキルリストの作成

• 重要業務を中心に調査する
• 標準／最低人数、スキルレベルの把握

3)    代替スタッフの育成

• 多能化工などにより社員を柔軟・流動的に代替業務ができるように教育・訓練
• 前任者などの活用
• 最適なスキルを持つ外部のスタッフを一時雇用する

4)    非常時の労務・給与規定とケア

• 例外的・変則的な運用
• 目に見える疲労だけでなく精神的な面のサポート体制

2012年4月11日 | カテゴリー：ひとこと